学研全訳古語辞典 |
たた・く 【叩く・敲く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
音を立てて、たたく。
出典伊勢物語 二四
「『この戸開け給(たま)へ』とたたきけれど」
[訳] 「この戸を開けてください」とたたいたが。
②
強く打つ。なぐる。ぶつ。たたく。
③
〔「口をたたく」の形で〕しゃべる。
活用{か/き/く/く/け/け}
鳴く。▽水鶏(くいな)の、戸をたたくような声をいう。
出典徒然草 一九
「水鶏(くひな)のたたくなど、心細からぬかは」
[訳] くいなが戸をたたくように鳴くなどは、もの寂しくないだろうか、いや、本当にもの寂しい。
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