品高し

学研全訳古語辞典

しな－たか・し 【品高し】

形容詞ク活用

活用 ｛（く）・から／く・かり／し／き・かる／けれ／かれ｝

① 身分が高い。

出典 源氏物語 絵合

「しなたかく生（む）まれ、さらでも人に劣るまじきほどにて」

[訳] 身分が高く生まれ、うでなく（＝学問に打ちこまなく）ても他の人に劣るはずもないので。

② 品格が高い。上品だ。

出典 源氏物語 玉鬘

「父大臣（おとど）の筋さへ加はればにや、しなたかくうつくしげなり」

[訳] 父の大臣の血筋までも加わるからであろうか、上品でかわいらしいようすである。