学研全訳古語辞典 |
あざけ・る 【嘲る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
あたりかまわず、声を上げる。
出典今昔物語集 二〇・七
「たちまちに狂ひて哭(な)きあざける」
[訳] にわかに狂って泣きわめく。
②
声を上げてうたう。吟ずる。
出典後拾遺集 序
「月にあざけり、風にあざむく事たえず」
[訳] 月を見て詩歌を声を上げてうたい、風に興じて詩歌を吟詠することは絶えることなく。
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
あざ笑う。
出典更級日記 初瀬
「あさみ笑ひ、あざける者どもあり」
[訳] あなどって笑ったり、あざ笑う者たちもいる。
嘲るのページへのリンク |