学研全訳古語辞典 |
すみ-つき 【墨付き】
①
書いた墨の付き具合。筆跡の墨色の濃淡のようす。
出典源氏物語 若紫
「紫の紙に書い給(たま)へるすみつきのいとことなるを」
[訳] 紫色の紙にお書きになっている墨の濃淡の格別に見事なのを。
②
写本で、実際に文字の書かれている紙。その枚数を記すときにいう。
③
武家時代、将軍や大名などが臣下に後日の証拠として与えた、黒印を押した文書。また、その黒印。御墨付(おすみつ)き。
参考
③の文書や黒印が権威をもつところから、現代の「お墨付きをもらう」などの言い方が出た。
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