学研全訳古語辞典 |
はじ・む 【始む】
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
①
始める。新しく事をおこす。
②
〔「…をはじめて」「…よりはじめて」などの形で〕最初として。はじめとして。第一のものとして。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「親をはじめて、何事とも知らず」
[訳] (かぐや姫の悩み事は)親をはじめとして、(だれにも)どんな事だともわからない。
参考
②は、現代語の「…をはじめ(として)」と同じ用法。「はじめて」と「て」を伴うのは古い語法で、時代が下がると「て」が省略され、「はじめ」の形となる。今日、「…をはじめ」の「はじめ」は名詞とみなされる。
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