学研全訳古語辞典 |
うれ・し 【嬉し】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
うれしい。楽しい。
出典笈の小文 俳文
「鷹(たか)一つ見付けてうれし伊良湖崎(いらござき)―芭蕉」
[訳] 伊良湖崎にやって来て眺望を楽しんでいると、一羽の鷹が大空に舞うのを見た。ああ、あれが古歌にも詠まれた伊良湖の鷹かと、期待どおり見ることができてうれしくなる。
②
ありがたい。おそれ多い。
出典大和物語 九八
「院の御消息(せうそこ)のいとうれしく侍(はべ)りて」
[訳] 院のお手紙はたいそうおそれ多くございまして。
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