学研全訳古語辞典 |
川柳
⇒柄井川柳(からゐせんりう)
川柳
分類文芸
江戸時代の雑俳(ざつぱい)の一つ。五・七・五の十七音節から成る短詩で、人情・風俗の機微や社会の矛盾点などを、おかしみ・うがちの精神で鋭くつき、滑稽(こつけい)・諧謔(かいぎやく)・風刺・機知などの表現を特色とする。「前句付(まえくづ)け」の付け句(五・七・五)が独立したもので、俳諧(はいかい)と似ているが、俗語も用い、季語や切れ字は必要がない。武士や上流の町人に愛好された俳諧に対して、庶民の文芸として発展した。川柳集に、前句付けの点者(てんじや)(=評点を付ける人)柄井川柳(からいせんりゆう)の選句をもとにした『俳風柳多留(やなぎだる)』がある。「川柳」の名称は、この柄井川柳にちなんで明治に入って名づけられた。
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