学研全訳古語辞典 |
なり-かへ・る 【成り返る・成り反る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
元のようになる。元に戻る。
出典源氏物語 若菜上
「いまめかしくもなりかへる御ありさまかな」
[訳] 現代風にはなやいで元に戻る(=若返る)ごようすですね。
②
裏返しになる。ひっくり返る。
出典拾遺集 雑下
「さ牡鹿(をしか)のしがらみふする秋萩(あきはぎ)は下葉や上になりかへるらむ」
[訳] 雄鹿が足にからめて倒す秋萩は下の葉が上にひっくり返るから(下葉から紅葉するの)だろうか。
③
なりきる。
出典無名抄 頼政歌数奇事
「心の底まで歌になりかへりて」
[訳] 心の底まで歌になりきって。
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