学研全訳古語辞典 |
た-む・く 【手向く】
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
①
願い事をして、神仏に供え物を供える。旅の無事を祈る場合にいうことが多い。
出典徒然草 六七
「常に百首の歌を詠みて、かの二つの社(やしろ)の御前(みまへ)の水にて書きて、たむけられたり」
[訳] いつも百首の歌を詠んで、あの二つの社の御前の水で(墨をすって)書いて、供えなさった。
②
旅立つ人に餞別(せんべつ)を贈る。
出典新古今集 雑上
「行く年に涙の玉をたむけつるかな」
[訳] 去って行く年に涙の玉を餞別として贈ったことだ。
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