学研全訳古語辞典 |
いろ-は 【母】
実の母。生母。◆「いろ」は接頭語で、本来は同母による血族関係を示すが、ここでは血がつながっている意。上代語。[反対語] 父(かぞ)。
おも 【母】
①
母(はは)。
出典万葉集 四四〇一
「韓衣(からころむ)裾(すそ)に取りつき泣く子らを置きてそ来(き)ぬやおもなしにして」
[訳] ⇒からころむ…。
②
乳母(うば)。
出典万葉集 二九二五
「みどり子のためこそおもは求むと言へ」
[訳] 乳のみ子のためには乳母を求めるのだと言うが。◆上代語。
はは 【母】
実母。また、養母。[反対語] 父(ちち)。
参考
発音は、平安時代中期以後「はワ」と発音するようになったが、室町時代には「ハハ」と発音することもあったらしく、江戸時代以後は「ハハ」が普通となった。
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