学研全訳古語辞典 |
せ-・む 【為む】
分類連語
①
〔「む」が推量の意の場合〕するだろう。
出典枕草子 四月、祭の頃
「たどたどしきを聞きつけたらむは、なにここちかせむ」
[訳] (ほととぎすが)心もとなく鳴いたのを聞きつけたようなのは、いったいどんな気持ちがするだろう(=すばらしい)。
②
〔「む」が意志の意の場合〕しよう。
出典土佐日記 二・五
「またも恋ふる力にせむ、となるべし」
[訳] また再び恋い慕う力にしようというのだろう。
なりたち
サ変動詞「す」の未然形+推量・意志の助動詞「む」
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