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物はかなしの意味

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学研全訳古語辞典

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もの-はかな・し 【物はかなし】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


なんとなく頼りない。


出典蜻蛉日記 上


「世の中にいとものはかなく、とにもかくにもつかで、世に経(ふ)る人ありけり」


[訳] この世の中にたいそう頼りなく、どうにもこうにも態度を決めかねて、夫婦生活を続けている人があった。


とりとめがない。たわいない。


出典和泉式部 


「その夜おはしまして、例のものはかなき御物語せさせ給(たま)ひても」


[訳] その夜いらっしゃって、いつものとりとめのない物語をおさせになっても。◆「もの」は接頭語。








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