学研全訳古語辞典 |
しら・く 【白く】
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
①
白くなる。色があせる。
出典万葉集 一七四〇
「黒かりし髪もしらけぬ」
[訳] 黒かった髪も白くなってしまった。
②
気分がそがれる。興がさめる。しらける。
出典冥途飛脚 浄瑠・近松
「恋に浮き世を投げ首の酒もしらけて醒(さ)めにけり」
[訳] 恋に浮かれてこの世を捨てるほど思案に余って酒の酔いも気分がそがれてさめてしまった。
③
間が悪くなる。気まずくなる。
出典十訓抄 八
「しらけて、実方(さねかた)は立ちにけり」
[訳] 気まずくなって、実方は立ってしまった。
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
明らかにする。すっかり打ち明ける。
出典好色一代女 浮世・西鶴
「万(よろづ)しらけて物を語りけるに」
[訳] すべてをすっかり打ち明けて話したら。
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