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相の意味

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学研全訳古語辞典

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あひ- 【相】

接頭語

〔動詞の上に付いて〕


ともに。いっしょに。


出典万葉集 一五五八


「思ふ人どちあひ見つるかも」


[訳] 仲の良い者同士でいっしょに見たことよ。


互いに。


出典万葉集 一三


「耳梨(みみなし)とあひ争ひき」


[訳] (香久山は)耳梨山と互いに争った。


たしかに。まさに。▽語調を整え、また、強調したり改まった態度などを示す。


出典源氏物語 蜻蛉


「あひ思ひたるさまながら」


[訳] (私を)たしかに慕ってくれているようすながら。



さう 【相】

名詞

様相。外見。ありさま。▽外面に現れた姿・形。


出典徒然草 一四三


「愚かなる人はあやしく異なるさうを語りつけ」


[訳] 愚かな人は、不思議な、常と異なる様相を付け加えて話し。


外面に現れて、ものの吉凶を示すもの。人相・家相・地相など。


出典源氏物語 桐壺


「帝王の上(かみ)なき位にのぼるべきさうおはします人の」


[訳] 帝(みかど)というそれより上のない位に進むはずの人相がおありになる人で。



ショウ 【上・正・生・庄・床・声・性・尚・姓・荘・相・清・省・将・唱・笙・菖・装・掌・聖・鉦・障・箏・精・請・賞】

⇒しゃう



ソウ 【双・庄・早・相・荘・草・桑・曹・笙・箏・騒・糟】

⇒さう



あい 【合い・会い・逢い・相・間】

⇒あひ



さが 【性・相】

名詞

性格。生まれつきの性質。


出典源氏物語 椎本


「いと隈(くま)なき御心のさがにて、おしはかり給(たま)ふにや侍(はべ)らむ」


[訳] (匂宮(におうのみや)は)たいそう抜け目のないお心の性格から、推量なさるのでございましょうか。


運命。宿命。


出典伊勢物語 三一


「よしや草葉よ、ならむさが見む」


[訳] ままよ、草の葉よ、(草の葉がこれから)なるだろう運命を見よう。


ならわし。慣習。


出典源氏物語 花散里


「とかくに変はるも、ことわりなる世のさがと思ひなし給(たま)ふ」


[訳] 何やかやと心変わりしていくのも、無理もない世の中のならわしとおあきらめになる。








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