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真字の意味

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学研全訳古語辞典

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ま-な 【真名・真字】

名詞

漢字。


出典紫式部日記 消息文


「さばかりさかしだち、まな書き散らして侍(はべ)るほども」


[訳] あれほど賢そうに振る舞い、漢字を書き散らしております程度も。[反対語] 仮名(かな)。


漢字の楷書(かいしよ)体。


出典源氏物語 葵


「草(さう)にもまなにも、さまざまめづらしきさまに、書きまぜ給(たま)へり」


[訳] 草書にも楷書にも、さまざまにめったにないようすで、書きまぜていらっしゃる。◆正式の文字の意。「まんな」とも。


参考

古くは、日本は文字を持たず、伝来した漢字を用いて国語を表記する工夫が試みられ、また、正式の文書は長い間漢文で書かれた。そのため漢字を「真名」といい、正式の文書は男が扱うものだったので「男手(をとこで)」といった。



まん-な 【真名・真字】

名詞

「まな(真名)


」に同じ。◆「まな」の撥(はつ)音便。[反対語] 仮名(かんな)。








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