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おろかなりの意味

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学研全訳古語辞典

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おろ-か・なり 【疎かなり・愚かなり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


粗略だ。いい加減だ。


出典徒然草 九二


「わづかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はんや」


[訳] たった二本の矢で、師匠の前でそのうちの一本を粗略にしようと思うだろうか、いや、思わない。


〔「言ふもおろかなり」「言へばおろかなり」「…とはおろかなり」などの形で〕まだ言い足りない。言い尽くせない。


出典枕草子 すさまじきもの


「返す返すもすさまじと言ふはおろかなり」


[訳] どう考えても、おもしろくないという言葉では言い足りない。


愚かだ。賢くない。


出典徒然草 四一


「おろかなることは、なほまさりたるものを」


[訳] 愚かであることでは、やはり(あの男より)甚だしいものであるのに。


劣っている。下手だ。


出典徒然草 一九三


「賢き人の、この芸におろかなるを見て」


[訳] 賢い人で、この芸(=碁を打つこと)には下手であるのを見て。








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