学研全訳古語辞典 |
つ・む 【積む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
積もる。
出典猿蓑 俳諧
「下京(しもぎやう)や雪つむ上の夜の雨―凡兆」
[訳] ⇒しもぎゃうや…。
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
重ねる。積み重ねる。
出典枕草子 僧都の御乳母のままなど
「馬づかさの御秣(みまくさ)つみて侍(はべ)りける家より」
[訳] 馬寮のかいばを積み重ねてありました家から。
②
(船や車などに荷を)載せる。
出典徒然草 一七七
「鋸(のこぎり)のくづを車につみて、多く奉りたりければ」
[訳] 鋸で切った切りくずを車に積んで、たくさん差し上げたので。
③
ふやす。増す。
出典平家物語 三・少将都帰
「いましばらく念仏の功をもつむべう候へども」
[訳] もう少し念仏の功徳(くどく)を増すほうがよいのですが。
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