学研全訳古語辞典 |
た・く 【綰く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
髪をかき上げて束ねる。
出典万葉集 一二三
「たけばぬれたかねば長き妹(いも)が髪」
[訳] かき上げて束ねればほどけ、束ねなければ長くさがっている妻の髪。
②
舟を漕(こ)ぐ。
出典万葉集 一二六六
「大船を荒海(あるみ)に漕ぎ出(で)弥船(やふね)たけ」
[訳] 大船を荒海に漕ぎ出し、いよいよ船を漕ぐが。
③
(馬の手綱(たづな)を)あやつる。「だく」とも。
出典万葉集 四一五四
「石瀬野(いはせの)に馬たき行きて」
[訳] 石瀬野(いわせの)に馬をあやつり行って。◆上代語。
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