学研全訳古語辞典 |
びび-・し 【美美し】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
美しい。はなやかである。
出典蜻蛉日記 下
「八月待つ程は、そこにびびしうもてなし給(たま)ふとか、世に言ふめる」
[訳] 八月を待つ今の時期にはそちらではなやかにもてなしていらっしゃるとか、世間では言うようだ。◇「びびしう」はウ音便。
②
りっぱである。見事である。
出典枕草子 頭の弁の御もとより
「びびしくも言ひたりつるかな」
[訳] (返事を)見事に言ったものですね。
参考
「びびし」に「便便し」と当てて、似つかわしい、ふさわしいの意とする説もある。
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