学研全訳古語辞典 |
はな-すすき 【花薄】
穂の出たすすき。その風になびくようすを、人を招き寄せるさまに見立てることが多い。[季語] 秋。
出典古今集 秋上
「秋の野の草の袂(たもと)かはなすすき」
[訳] 秋の野の草のたもとなのだろうか、花すすきは。
はな-すすき 【花薄】
分類枕詞
「穂に出(い)づ(=穂を出す)」と同音の「秀(ほ)に出(い)づ(=表面に現れる)」に、また、「穂」と同音の「ほ」を含む「ほのか」にかかる。
出典古今集 仮名序
「はなすすき、ほに出(い)だすべき事にもあらずなりにたり」
[訳] おもてだって、もち出せるものでもなくなってしまった。
花薄のページへのリンク |