学研全訳古語辞典 |
ふじ 【藤】
⇒ふぢ
ふぢ 【藤】
①
木の名。また、その花。
②
藤色。薄紫色。
出典栄花物語 御裳着
「ふぢの裾濃(すそご)の織物の御几帳(きちやう)」
[訳] 薄紫色の裾濃の織物の御几帳。
③
「藤襲(ふぢがさね)」の略。
④
「藤衣(ふぢごろも)②」の略。
参考
「藤」は平安時代の貴族に愛好された花の一つであった。それは、花の色の紫が当時好まれた色であったことによるのであろうが、また一方、その名から藤原氏が連想され、藤原氏の勢力が盛んになるに従って「藤」との結びつきが大きくなり、その花の盛りをめでたいものと感じたことにもよるのであろう。
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