学研全訳古語辞典 |
み-な・す 【見做す】
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
①
(そうでないものを仮に)それと思って見る。
出典万葉集 六九〇
「照らす日を闇(やみ)にみなして泣く涙」
[訳] 照っている日を闇と思って見るほどに泣く涙で。
②
(そのようになるのを)見届ける。
出典源氏物語 夕顔
「命長くて、なほ、位高くなどもみなし給(たま)へ」
[訳] 長生きして、もっと位の高くなることなども見届けください。
③
世話をする。面倒を見る。
出典源氏物語 少女
「この君をだに、いかで思ふさまにみなし侍(はべ)らむ」
[訳] この君だけでも、なんとか(自分の)思うとおりに世話をしたいものです。
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