学研全訳古語辞典 |
した・し 【親し】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
関係が近い。近い間柄にある。
出典古今集 仮名序
「世にわび、したしかりしも、うとくなり」
[訳] 世間で落ちぶれて、近い間柄にあった者も疎遠になり。
②
仲がよい。むつまじい。親しい。
出典平家物語 二・少将乞請
「疎(うと)うもあれ、したしうもあれ、えこそ申し宥(なだ)むまじけれ」
[訳] 仲が疎遠であれ、親しくあれ、説得申し上げることはできないだろう。◇「したしう」はウ音便。
注意
①は現代語にはない意味。
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