学研全訳古語辞典 |
うた・ふ 【訴ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
訴える。
出典宇治拾遺 五・六
「修理する者うたへ申すなり」
[訳] 修理する者が訴え申したのである。◆「うったふ」の促音「っ」が表記されない形。
うった・ふ 【訴ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
①
訴訟をする。
出典今昔物語集 三一・一
「うったへ申す事も無かりけり」
[訳] 訴訟をし申すこともなかった。
②
申し出る。告げる。
出典平家物語 一〇・首渡
「両人しきりにうったへ申す間」
[訳] 二人がしきりに告げ申し上げるので。
参考
「うたふ」と、促音「っ」を表記しない例が多い。
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