学研全訳古語辞典 |
うけ・ふ 【誓ふ・祈ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
神意をうかがう。
出典古事記 神代
「各(おのおの)うけひて子生まむ」
[訳] それぞれ神意をうかがって子を生みましょう。
②
神に祈る。
出典万葉集 七六七
「うけひて寝(ぬ)れど夢(いめ)に見え来(こ)ぬ」
[訳] 神に祈って寝ても(あなたが)夢に見えてこない。
③
のろう。
出典伊勢物語 三一
「罪もなき人をうけへば」
[訳] 罪もない人をのろうので。
ちか・ふ 【誓ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
神仏に誓約する。
出典源氏物語 夕霧
「里に出(い)でじとちかひたるを」
[訳] 里には出まいと仏に誓約していた僧を。
②
固く約束する。
出典源氏物語 橋姫
「返す返すも散らさぬ由をちかひつる」
[訳] 重ね重ね他言しないことを固く約束した。
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