学研全訳古語辞典 |
しゃ-・す 【謝す】
活用{せ/し/す/する/すれ/せよ}
去る。
出典海道記
「期(ご)来(きた)りて、生(しやう)をしゃせば」
[訳] 死ぬ時が来て、世を去れば。
活用{せ/し/す/する/すれ/せよ}
①
わびる。謝罪する。
出典平家物語 一一・剣
「霊剣のたたりなりとして、罪をしゃして」
[訳] 霊剣のたたりであるとして、罪をわびて。
②
感謝する。
出典今昔物語集 九・三六
「景、深く喜びしゃしていはく」
[訳] 景(=鬼の名)が、深く喜び感謝して言うことには。
③
(恨みなどを)晴らす。たち切る。
出典保元物語 上
「遺恨のいたり、しゃするところをしらず」
[訳] 無念の極み、恨みをたち切ることができない。
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