学研全訳古語辞典 |
まかなひ 【賄ひ】
①
(任務として)食事や宴などの準備をすること。また、その係の人。
出典宇津保物語 初秋
「かの御息所(みやすどころ)、内宴のまかなひにあたり給(たま)ひて」
[訳] あの御息所は、宮中での内々の宴の準備係にお当たりになって。
②
食事の支度や給仕をすること。また、その人。
出典源氏物語 夕霧
「御粥(かゆ)など急ぎ参らせたれど、取り次ぐ御まかなひうち合はず」
[訳] お粥などを急いで差し上げたけれど、取り次ぐお給仕が間に合わず。
③
身のまわりの世話。
出典宇津保物語 蔵開上
「その御まかなひは典侍(ないしのすけ)と乳母(めのと)仕うまつる」
[訳] そのお世話は典侍と乳母がして差し上げる。
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