学研全訳古語辞典 |
あと-を-た・る 【跡を垂る】
分類連語
①
仏・菩薩(ぼさつ)が人々を救うために神の姿でこの世に現れる。
出典源氏物語 明石
「まことにあとをたれ給(たま)ふ神ならば」
[訳] 本当に仏が人々を救うためにこの世に現れなさった神であるならば。
②
転じて、本来の地と違う所に住む。
出典更級日記 竹芝寺
「この国にあとをたるべき宿世(すくせ)こそありけめ」
[訳] この国に下向して住むことになるような宿命があったのでしょう。◆「垂迹(すいじやく)」の訓読。
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