学研全訳古語辞典 |
とお 【遠】
⇒とほ
とほ 【遠】
⇒とほし。◆直接、または格助詞「つ」や「の」を伴って時間的・空間的に隔たっている意を表す。
エン 【円・宛・垣・怨・遠・鴛】
⇒ゑん
おち 【彼方・遠】
⇒をち
をち 【彼方・遠】
①
遠く隔たった場所。遠方。かなた。
出典古今集 離別
「白雲の八重(やへ)に重なるをちにても」
[訳] 白雲が幾重にも重なる遠方であっても。[反対語] 此方(こち)。
②
それより以前。昔。
出典拾遺集 雑賀
「昨日よりをちをば知らず」
[訳] 昨日よりそれ以前のことはわからないが。
③
それより以後。将来。
出典万葉集 三七二六
「このころは恋ひつつもあらむ玉匣(たまくしげ)(=枕詞(まくらことば))明けてをちよりすべなかるべし」
[訳] この数日は恋しながらもこうしているでしょう。夜が明けた後からは(あなたがいなくなって)どうにもしようがないでしょう。
をと 【彼方・遠】
「をち(彼方)」に同じ。
オン 【怨・遠】
⇒をん
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