学研全訳古語辞典 |
とぶとり-の 【飛ぶ鳥の】
分類枕詞
①
地名の「あすか(明日香)」にかかる。「とぶとりの明日香の里」
②
飛ぶ鳥が速いことから、「早く」にかかる。
出典万葉集 九七一
「とぶとりの早く来まさね」
[訳] 早くお帰りください。
参考
天武(てんむ)天皇の時代、赤い鳥を献上した者があったので、明日香にあった宮殿の「浄御原宮(きよみはらのみや)」に「とぶとりの」を冠して、「飛鳥浄御原宮(とぶとりのきよみはらのみや)」と改めたことにより、地名「明日香」の枕詞(まくらことば)となり、さらに「明日香」も「飛鳥」と書かれるようになった。
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