学研全訳古語辞典 |
ふ・る 【旧る・古る】
活用{り/り/る/るる/るれ/りよ}
①
年月がたつ。年月が過ぎる。年月を過ごす。
出典古今集 春下
「花の色は移りにけりないたづらにわが身(み)世(よ)にふるながめせし間(ま)に」
[訳] ⇒はなのいろは…。
②
年をとる。老いる。
出典源氏物語 少女
「今はかくふりぬる齢(よはひ)に」
[訳] 今はこのように老いてしまった年齢で。
③
古びる。ありふれる。
出典源氏物語 朝顔
「世にふりたることなれど、なほ、めづらしくも、はかなきことを、しなし給(たま)へりしかな」
[訳] 世間でありふれたことだが、やはり目新しいものに、ちょっとしたことを、(工夫されて)なさったのだなあ。
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