学研全訳古語辞典 |
から-ぎぬ 【唐衣】
平安時代、女官たちが正装に用いた衣服の一つ。装束のいちばん上に着用する上半身だけの短衣で、下半身に着ける「裳(も)」と対(つい)にして用いる。
から-ころも 【唐衣・韓衣】
①
中国風の衣服。広袖(ひろそで)で裾(すそ)が長く、上前と下前を深く合わせて着る。
②
美しい衣服。
から-ころも 【唐衣・韓衣】
分類枕詞
「着る」「裁つ」「裾(すそ)」「袖(そで)」「紐(ひも)」など、衣服に関する語や、それらと同音をもつ語にかかる。
出典万葉集 二一九四
「からころも竜田(たつた)の山はもみちそめたり」
[訳] 竜田の山は紅葉しはじめたことだ。
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