学研全訳古語辞典 |
す・く 【好く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
打ち込む。異性に熱中する。色好みである。
出典伊勢物語 四〇
「昔の若人は、さるすける物思ひをなむしける」
[訳] 昔の若者は、そのような打ち込んだ恋をしたものだ。
②
風流に熱中する。風流を好もしがる。
出典発心集 六
「家貧しくして心すけりける」
[訳] (永秀法師は)家は貧しくても、心は風流に熱中していた。
活用{か/き/く/く/け/け}
好む。めでる。
出典伯母が酒 狂言
「その上甘いをすいて参る衆も御座り」
[訳] その上甘い物を好んでお食べになる方たちもおいでになり。◇「すい」はイ音便。
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