学研全訳古語辞典 |
ごべうとしへて…
分類俳句
「御廟年経て忍ぶは何をしのぶ草」
出典野ざらし 俳文・芭蕉(ばせう)
[訳] 後醍醐(ごだいご)天皇の御廟(ごびよう)は、長い歳月を経て荒れ果て、庇(ひさし)にはしのぶ草が生えている。このしのぶ草は、長い時の流れの中でいったい何を思いしのんでいるのであろうか。
鑑賞
「御廟」とは後醍醐天皇陵のことで、吉野山如意輪(によいりん)寺裏にある。「しのぶ草」は古い軒端(のきば)に生えるしだの一種で、昔をしのぶ意をかける。季語は「しのぶ草」で、季は秋。
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