学研全訳古語辞典 |
させ-おはしま・す
分類連語
お…になられる。お…なさる。▽非常に高い尊敬の意を表す。
出典枕草子 五月ばかり、月もなう
「上(うへ)も聞こしめして、興ぜさせおはしましつ」
[訳] 帝(みかど)もお聞きあそばされて、お楽しみなさっていらっしゃった。
語法
「させおはします」は最高敬語といわれるもので、その動作の主は、天皇をはじめ極めて身分の高い人に限られる。
注意
訳すときには、動作の主がだれであるかに気をつけること。
参考
四段・ナ変・ラ変の動詞には「せおはします」が付くのに対して、それ以外の動詞に付く。
なりたち
尊敬の助動詞「さす」の連用形+尊敬の意の補助動詞「おはします」
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