学研全訳古語辞典 |
したた-か・なり
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
手堅い。確かだ。しっかりしている。
出典源氏物語 宿木
「女方も、いとしたたかなるわたりにて」
[訳] 女君の里方も、たいそうしっかりしているところで。
②
大げさだ。甚だしい。
出典源氏物語 初音
「いとしたたかなる自らの祝ひ事どもかな」
[訳] たいそう大げさな自分の祝い事であるよ。
③
頑丈で手強(てごわ)い。がっしりして強い。
出典平家物語 五・富士川
「したたかなる者五、六人して張り候ふ」
[訳] がっしりして強い者五、六人で(弦を)張りました。
注意
現代語には①②の意味はない。
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