学研全訳古語辞典 |
した-たる・し
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
(一)
【舌たるし】言い方が甘ったれている。べたべた甘ったるい。
出典好色五人女 浮世・西鶴
「したたるき独り言いふこそをかしけれ」
[訳] べたべた甘ったるい独り言を言うのがこっけいだった。
(二)
じめじめ汚れている。汚れてくたくたになっている。
出典猿蓑 俳諧
「ほつれたる去年(こぞ)のねござのしたたるく―凡兆」
[訳] ほつれてしまった去年の寝ござが汚れてくたくたになっている。
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