学研全訳古語辞典 |
そこ-そこ(に)
①
あわただしく。そそくさ。▽物事を急いでするようす。
出典好色一代男 浮世・西鶴
「腰より下の一重(ひとへ)もけふの汗にとてそこそこにときすてて」
[訳] 腰から下の一枚(=腰巻)も今日の汗でと、あわただしく脱ぎ捨てて。
②
中途半端に。無造作に。▽物事をいいかげんにするようす。
出典世間胸算用 浮世・西鶴
「銀(かね)集まれば皆わがものとおもふから、そこそこにさいそくせず」
[訳] 金が集まればみな自分のものと思うので、中途半端に催促しない。
そこそこにのページへのリンク |