学研全訳古語辞典 |
そこはかと-な・し
分類連語
①
どことはっきりしない。どこと言うこともない。
出典源氏物語 帚木
「そこはかとなき虫の声々聞こえ」
[訳] (鳴いているところが)どことはっきりしない虫の声々が聞こえ。
②
とりとめもない。何ということもない。
出典徒然草 序
「心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば」
[訳] 心に浮かんではきえてゆくたわいもないことを、とりとめもなく書きつけていると。
なりたち
副詞「そこはかと」+形容詞「なし」
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