学研全訳古語辞典 |
せ-たま・ふ 【せ給ふ】
分類連語
①
〔「す」が尊敬の意の場合〕お…なさる。お…あそばす。お…になられる。▽非常に高い尊敬の意を表す。
出典源氏物語 桐壺
「人の謗(そし)りをもえはばからせたまはず」
[訳] (帝(みかど)は世間の)人の非難にも気がねなさることもなくて。⇒させたまふ
②
〔「す」が使役の意の場合〕…をおさせになる。…させなさる。▽身分の高い人がだれかに行わせる意を表す。
出典源氏物語 桐壺
「忍びやかに心にくきかぎりの女房、四、五人さぶらはせたまひて、御物語せさせたまふなりけり」
[訳] しんみりと奥ゆかしい女房だけを、四、五人おそばにお仕えさせなさって、(帝(みかど)は女房たちと)お話しなさっていらっしゃるのであった。⇒させたまふ
参考
⇒させたまふ
参考
なりたち
使役・尊敬の助動詞「す」の連用形+尊敬の補助動詞「たまふ」
せ給ふのページへのリンク |