学研全訳古語辞典 |
せをはやみ…
分類和歌
出典百人一首
「瀬(せ)を早み岩にせかるる滝川(たきがは)のわれても末に逢(あ)はむとぞ思ふ」
出典詞花集 恋上・崇徳院(すとくゐん)
[訳] 川瀬の流れが速いので、岩にせきとめられる滝川の水が、いったん分かれてもまた一つの流れになるように、今二人が別れても、将来はきっと会おうと思うよ。
鑑賞
「われても」は、「流れが分かれても」の意と、「恋しいあなたと別れても」の意をかけている。また、「滝川の」までは、「われても」を導く序詞(じよことば)であるが、ここを比喩(ひゆ)であるとする説もある。
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