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せめての意味

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学研全訳古語辞典

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せめ-て

副詞

しいて。無理に。


出典更級日記 後の頼み


「透きて見え給(たま)ふを、せめて絶え間に見奉れば」


[訳] (阿弥陀仏(あみだぶつ)が霧の中に)透けてお見えになるのを、しいて(霧の)晴れ間に拝見すると。


痛切に。切実に。


出典古今集 恋二


「いとせめて恋しきときはむばたまの(=枕詞(まくらことば))夜の衣を返してぞ着る」


[訳] とても切実に恋しいときは(夢であの人に会えるように)寝巻きを裏返しに着(て寝)ることだ。


甚だしく。きわめて。ひどく。


出典宇治拾遺 七・三


「せめて苦しきまで肥え給(たま)ひければ」


[訳] 甚だしく苦しいまでにお太りになったので。


よくよく。なおも。しきりに。


出典枕草子 木の花は


「なほさりともやうあらむと、せめて見れば」


[訳] (梨(なし)の花は日本では評判が悪いが)やはりそうは言っても(中国では珍重されるのは)わけがあるだろうと、よくよく見ると。


少なくとも。せめて…だけでも。


出典大和物語 七七


「せめて今宵(こよひ)はな参り給(たま)ひそ」


[訳] 少なくとも今夜だけはお伺いなさるな。








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