学研全訳古語辞典 |
せ-う
分類連語
…しよう。
出典平家物語 九・宇治川先陣
「いかに佐々木殿、高名(かうみやう)せうどて不覚し給(たま)ふな」
[訳] おい佐々木殿、手柄を立てようとして、油断して失敗しなさるな。
なりたち
サ変動詞「す」の未然形+意志の助動詞「む」からなる「せむ」の変化した形。
せう 【兄鷹】
雄の鷹(たか)。また、小さい鷹。
せう 【小】
①
小さいこと、短いこと、細いこと、少ないこと、劣っていることなどを表す語。また、そのもの。
出典徒然草 一八八
「人に先立ちて、せうを捨て大につくがごとし」
[訳] 相手に先んじて(利の)少ない方を捨て大きい方につくのと同じだ。
②
陰暦で、一か月の日数が三十日に満たない月。小の月。[反対語]①②大(だい)。
せう 【少輔】
律令制で、八省の次官。「大輔(たいふ)」の次位。「せふ」「せういう」とも。◆「少輔」の字音「せうふ」の変化した語。
せう 【抄・鈔】
①
抜き書き。
②
書物の難しいところを抜き出して注釈すること。注釈書。
せう 【簫】
中国伝来の管楽器の一つ。長短の竹の管を横に編み並べて、両手で持って吹き鳴らすもの。簫(しよう)の笛。
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