学研全訳古語辞典 |
ず-は
分類連語
①
…ないで。
出典万葉集 三四三
「なかなかに人とあらずは酒壺(さかつぼ)に成りにてしかも」
[訳] なまじっか人間でいないで、酒壺になってしまいたいなあ。
②
もし…でないならば。▽打消の順接仮定条件を表す。
出典古今集 春上
「今日来ずは明日は雪とぞ降りなまし」
[訳] 今日、もし私が来なかったら、明日は(この桜も)雪のように散ってしまうだろう。
なりたち
打消の助動詞「ず」の連用形+係助詞「は」
参考
②については「ず」の未然形に接続助詞「は」が付いたものとの説がある。
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