学研全訳古語辞典 |
ずん-ば
分類連語
もし…でないならば。…なかったら。
出典平家物語 二・康頼祝言
「利益(りやく)の地を頼まずんば、いかんが歩みを嶮難(けんなん)の道に運ばん」
[訳] (人々に)ご利益を与える大地(のような菩薩(ぼさつ))を頼みにしなかったら、どうして険しい道に足を運べるだろうか。
参考
「ずは②」に、強調のための撥(はつ)音が入るとともに「は」が濁音化したもの。打消の順接仮定条件を表す。漢文訓読によって生じた語形で、中世以降、軍記物語に多く用いられる。
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