学研全訳古語辞典 |
せ-・さす
分類連語
①
〔「さす」が使役の意の場合〕させる。
出典土佐日記 一・四
「いささけわざせさす」
[訳] 心ばかりの返礼をさせる。
②
〔「さす」が尊敬の意の場合〕なさる。あそばす。▽下に尊敬語を伴って、「せさせ給(たま)ふ」「せさせらる」「せさせおはします」の形となり、最高敬語として用いられる。
出典源氏物語 桐壺
「御遊びなどせさせ給ひしに」
[訳] (帝(みかど)が)管弦の御催しなどをあそばされたときに。⇒させたまふ
なりたち
サ変動詞「す」の未然形+使役・尊敬の助動詞「さす」
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