学研全訳古語辞典 |
ショウ 【小・少・抄・昭・笑・消・逍・鈔・焦・焼・蕉】
⇒せう
お 【小・尾・苧・男・峰・麻・雄・緒】
⇒を
を- 【小】
①
〔名詞に付いて〕小さい。細かい。「を太刀」「を舟」。
②
〔名詞に付いて〕語調を整える。「を田」「を野」。
③
〔形容詞や動詞の連用形に付いて〕少し。わずか。「を暗し」「を止(や)む」
こ- 【小】
①
(姿や形などが)小さい、細かいの意を表す。「こ鈴」「こ萩(はぎ)」
②
(量・程度が)わずかであるの意を表す。「こ雨(さめ)」
③
人や生き物を表す名詞に付いて、若い、幼いの意を表す。「こ童(わらは)」
④
数量を表す名詞に付いて、おおよそその数量に近い意を表す。「こ一里」「こ半時(はんとき)」
⑤
体の部分を表す名詞に付いて、それに関連した、ちょっとした動作の意を添える。「こ手をかざす」「こ首をかしぐ」
⑥
用言や副詞に付いて、動作・状態が、ちょっとしたことであるの意を表す。「こぎれい」
⑦
名詞や用言に付いて、軽んずる気持ちを添える。「こせがれ」「こ憎らし」
せう 【小】
①
小さいこと、短いこと、細いこと、少ないこと、劣っていることなどを表す語。また、そのもの。
出典徒然草 一八八
「人に先立ちて、せうを捨て大につくがごとし」
[訳] 相手に先んじて(利の)少ない方を捨て大きい方につくのと同じだ。
②
陰暦で、一か月の日数が三十日に満たない月。小の月。[反対語]①②大(だい)。
ささ- 【細・小】
〔主に名詞に付いて〕小さい。細かい。わずかな。「ささ波」。◆後には「さざ」とも。
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