学研全訳古語辞典 |
たは・る 【戯る・狂る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
みだらな行為をする。色恋におぼれる。
出典徒然草 三
「さりとて、ひたすらたはれたる方(かた)にはあらで」
[訳] そうはいっても、すっかり色恋におぼれているというのではなくて。
②
ふざける。たわむれる。
出典万葉集 一七三八
「容(かほ)よきによりてそ妹(いも)はたはれてありける」
[訳] 自分が美貌であるからと恋人はふざけているのだよ。
③
くだけた態度をとる。
出典源氏物語 藤裏葉
「公(おほやけ)ざまは、たはれてあざれたる方(かた)なりし」
[訳] 表向きには、くだけた態度をとって、儀式ばらない人であった。
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