学研全訳古語辞典 |
ちゃう 【丁】
偶数。特に、賽(さい)の目にいう。
〔漢数字の上に付けて〕ちょうど。
出典鑓権三 浄瑠・近松
「わしは戌(いぬ)でちゃう六十」
[訳] わたしは戌どしでちょうど六十。
ちゃう 【帳】
①
垂れぎぬ。とばり。室内を区切って、人目をさえぎるために垂れ下げる布。
出典竹取物語 かぐや姫の生ひ立ち
「ちゃうの内よりも出(い)ださず、いつき養ふ」
[訳] 垂れぎぬの中からさえも出さないで、大切に養い育てる。
②
「ちゃうだい(帳台)」に同じ。
③
帳面。帳簿。
ちゃう 【庁】
①
役所。官庁。
②
「検非違使庁(けびゐしちやう)」の略。「使庁」とも。
-ちゃう 【張】
①
弓・琴・琵琶(びわ)など、弦を張った物を数える。
②
紙や皮などを数える。…枚。
③
幕や蚊帳(かや)などを数える。…張(はり)。
ちゃう 【町・丁】
市街地。まち。主に商工業者が居住する地域。
-ちゃう 【町・丁】
①
土地の面積の単位を表す。一町は十段(たん)で約一ヘクタール。
②
距離の単位を表す。一町は六十間(けん)で約一一〇メートル。
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