学研全訳古語辞典 |
ほ・く 【惚く・呆く】
活用{か/き/く/く/け/け}
ぼんやりする。ぼける。「ほうく」とも。
出典源氏物語 常夏
「世にも、ほきたることと、そしり聞こゆ」
[訳] いかにも、ぼけたことと、非難申し上げる。
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
[一]に同じ。「ほうく」とも。
出典源氏物語 竹河
「我よりも年の数積もり、ほけたる人のひがごとにや」
[訳] 私よりも年を取って、ぼけている女房たちの間違って言ったことであろうか。
ほ-く 【発句】
「ほっく」に同じ。
ほ・く 【祝く・寿く】
活用{か/き/く/く/け/け}
祝い言を唱える。ことほぐ。祝う。
出典万葉集 四一三六
「寄生(ほよ)取りて挿頭(かざ)しつらくは千年(ちとせ)ほくとそ」
[訳] やどりぎを取って髪にさしたのは、千年の長寿を祝うということだ。◆後世は「ほぐ」。
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